企業環境保全協議会RC(レスポンシブルケア)

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1.レスポンシブル・ケアとは

化学物質を製造し、又は取り扱う事業者が、自己決定、 自己責任の原則に 基づいて、化学物質の開発から製造・物流・使用・最終消費を経て廃棄に至るまでの全ライフサイクルに渡って、環境 ・安全・健康を確保する事を経営方針で公約し、 環境・安全・健康の対策を実行し、改善を図っていく 自主管理活動である。

そしてその活動の成果を公表し社会との対話・コミュニケーションを行う活動である。

 

 2.レスポンシブル・ケアのはじまり

アメリカとカナダの国境地帯に広がる五大湖周辺は第二次世界大戦以後、西のメサビの鉄鉱石、南のアパラチアの石炭などの資源を活用し、水運にも恵まれて鉄鋼、自動車などの工業に恵まれた。

またヒューロン湖とエリー湖をつなぐセントクレア川をはさんだカナダ側では石油が産出し、ここでも化学工業が発展し、次第に川を汚染することになった。

汚染の拡大に伴い、市民の化学企業へのイメージ悪化、環境保護活動の活発化、法規制への動きなどが出てきた。

これらの動きに企業の存続への危機感を持った企業家達が自主活動として川の汚染調査を行ない、(1952年~1957年)規制の必要性について議論し、基準の起草を化学品製造業者協会に働きかけた。

その後、化学品の安全な取扱のガイドライン作成、そして市民、政府、環境保護家その他との積極的な対話と発展し、化学工業が長期的に生き残るためには責任ある経営活動の必要性が認識された。

 カナダ化学品製造業者協会の「新しい倫理」
古い倫理新しい倫理
法律が求める最低限のことを行う正しいことを行う
目立たない様にする正しいことをしている様に見られる
製品に対する義務を限定する製品のライフサイクルにわたり管理する
一般市民の不安を軽視する一般市民の不安を探り出し、取り組む
製品は「無害」の前提リスクを認識した予防原則
必要な場合のみの危険情報すべてのリスクに対する市民、従業員の知る権利
新しい規制に対する防衛的なアプローチ公共政策のプロセスにおけるリード
それぞれの企業ごとの対応相互の支援と同業者のプレッシャー
環境擁護者を無視または攻撃する環境擁護者に意見を求める
最低限のことと法律のみが意志決定の指針上記のすべてのことを意志決定に統合
出典:松下優「化学工場における環境マネジメントの新たな展開(上)より。原文はCCPAより

その後、カナダ化学品製造業者協会会員の95%が「新しい倫理」に基づいた新しい「指導原理」を自発的に承認した。(1984年)

この「指導原理」に市民の不安、要求、ニーズを盛り込んだ「行動規範」を作り上げ、レスポンシブル・ケアの基本が完成した。(1985年)

カナダ、アメリカ、欧州共同体、オーストラリア、日本の化学企業協会により国際化学工業協会協議会が設立されて国際的な活動となった。(1990年)

日本では日本化学工業協会の中に日本レスポンシブル・ケア協議会が設立され中心となって活動している。(1995年)

日本レスポンシブル・ケア協議会

 

3.現在

・世界での参加数
 55カ国/地域(昨年度ウクライナが加盟、地域というのは中国の加盟協会が
国を代表していないため)

・ アジアでの参加数
 12カ国/地域 

・ 国内での参加数
 86社

 

4.レスポンシブル・ケアの実施項目

・環境保全
 リサイクル、産業廃棄物削減、省エネルギー、CO2排出抑制、大気・水質汚染物質
の削減、PRTR制度への取り組み、有害大気汚染物質の削減、環境投資

・保安防災
 設備の安全対策

・労働安全衛生
 働く人の安全と健康

・物流安全
 イエローカードの普及

・化学品・製品安全
 MSDSの普及

・社会とのコミュニケーション

 

5.社会とのコミュニケーション

・地域対話
 全国15地域(鹿島、千葉、川崎、新潟北・富山・高岡、愛知、四日市、大阪、
堺・泉北、兵庫、岡山、岩国・大竹、山口東、山口西、大分)で定期的に地域の行
政や住民との対話を行い、企業における製造工程や製品の特性、環境・安全に関す
る取り組みを説明するとともに、住民の意見、要望を活動に反映させている。

・市民対話
 消費者団体、NPO、NGO、学生団体との化学物質や製品などについてそれぞれ
の団体の意向に沿った対話集会を定期、不定期的に開催している。

・地域住民との意見交換会
 上記、地域対話にくわえて、この15地域内外でよりこまめに化学工場の近隣地区
の方々と意見交換会を定期、不定期に開催している。

 

6.うべ環境コミュニティーとレスポンシブル・ケア

・山口西地区地域対話

 うべ環境コミュニティーの前身であるうべ環境倶楽部は初めて宇部市で開催された第三回山口西地区地域対話(2002年6月)開催にあたり市民側として開催に協力し、それ以降2年に1回開催される地域対話に企画段階から参加協力している。

 地域対話には行政の他に宇部市内外の環境活動団体、市民活動グループ方々に参加していただいております。

 

内容は発表会として

・発表会
  基調講演:講師を招いてその時々にあったテーマで講演
  企業のRC取組み:会員企業によるRC取組みについて発表
  パネル討論:アンケート調査、企業の報告などを基に実施

2011年11月19日実施の第8回RC山口西地区地域対話の様子 

 

・宇部地区対話集会

 地域対話より、より深く踏み込んだ企業と行政、市民との対話を行うために2004年より会員企業持ち回りで毎年1回開催している。

 対話集会には行政、工場近隣自治会の他に宇部市内外の環境活動団体、市民活動グループの方々に参加していただいております。

内容は工場の見学、工場のRC取組みについて発表後、事前に設定したテーマに基づいて協議を行なっている。



2012年2月4日実施の第9回宇部地区RC対話集会の様子


毎回、うべ環境コミュニティーにて参加者を募集しており、特に環境に関心のある若い方の参加を歓迎しています。

 

 

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